本校の卒業生の就職先として想定される株式会社日さく様からメッセージを頂きましたのでご紹介いたします。
この学校に対するご希望や期待など
井戸の掘削技術は、持続可能な開発目標(SDGs)の達成、脱炭素社会の実現に必要な再生可能エネルギーとして期待されている地熱発電、地中熱利用に必要なだけではなく、私たちの社会の基礎となる上水道水源・工業用水源としての地下水利用や地震観測システムの構築など、これからの社会生活の維持に欠かせない大切な技術です。
しかし、一般的な建設工事と違い社会的な認知度が低く、掘削技術者を目指す若い人が少ないため、技術者の高齢化が進み、技術者不足が深刻な状況になっています。
この学校を通して、若い人たちに井戸の掘削(鑿井)という仕事に魅力と将来性を感じてもらい、基礎知識、技術者倫理、チームワークを行う人間性を習得する中で、即戦力となる掘削技術者を送り出していただけることを期待しています。
採用した学生の会社での教育や将来像
株式会社日さくは、明治45年(1912年)の創業以来、地熱調査井・地中熱利用井・各種水源井・水溶性天然ガス井・地震観測井・温泉井など様々なさく井工事を手掛け、海外発展途上国でのODA地下水開発プロジェクトにも参画しています。
また、さく井部門の他に、特殊土木部門、地質調査部門も有しており、地下水の開発から維持管理までを一貫して担当できる体制となっています。
これら長年培ってきた伝統的な技術と最新の技術で、我が国のみならずグローバルな展開を図り幸福な社会づくりに貢献していくことを目的として、社員が純粋な心をもち、心を磨き、人間性を高め、社会に価値をもたらす企業として挑戦し続けることを経営ビジョンとしています。
当社に入社していただいた社員には、井戸の掘削やメンテナンス工事の実務を通じて、安全を含めた実践教育を行います。必要な資格や技術の取得はもちろん、自ら進んで取得したい資格があれば支援することも可能です。
将来的には、掘削技術のみならず、地下水開発や保全、井戸のメンテナンス技術にも精通し、顧客との折衝、業務計画の立案・施工・施工管理さらには若年技術者の育成まで行い、社会や地域に大きく貢献できる人間を育成していきたいと考えています。