建学の理念
地熱等の日本の地下資源の開発、発展に主体的に行動できる人材の育成
地下資源の賦存する地質や深度に対応する地球科学や資源工学の基礎を理解した人材の育成
技術の理論と実作業を理解した技術者の育成
工事の安全、環境保全、地域との連携に寄与できる技術者の育成
学校設立の経緯と必要性
これまで我が国の教育機関には、掘削技術を教育する大学は少数で、高等学校や専門学校は存在しておりませんでした。地熱掘削業界では各社がそれぞれの技術教育をおこなってきたことから、技術レベルは様々で、若い世代への技術継承が適切にできていないのが現状です。
また、掘削技術の必要性や技術内容を若い世代や社会の教育機関等に理解していただく努力が足りず、深刻な人材不足に陥っております。
このままでは、地熱開発の促進に影響が出るだけでなく、我が国の掘削技術の技術継承ができず、世界でも有数な地熱資源を開発することができなくなる可能性があります。これは我が国のエネルギー自給率の向上のみならず、長期的には国家の安定にすら影響することになるのではないかと、業務スーパーの創業者である沼田昭二が危惧し、2021年(令和3年)6月に設立したのが学校法人ジオパワー学園・掘削技術専門学校です。
このような状況は、現在、地熱開発に携わる方々も理解し危機感を感じられております。
この専門学校の設立には、関係各組織の方々から大変前向きなご意見・ご指導をいただいており、講師の派遣等についてのご協力を承諾いただいております。
当学園は失われつつある地熱掘削技術の継承と保存を目的とし、再生可能エネルギーの中でも安定エネルギーである地熱発電を中心とした掘削技術を体得し、日本の未来のエネルギー自給率向上のため「社会に役立つ再生可能エネルギーの技術者」を育成していくことを目標としています。
当学園の入学者には、高等学校卒業生だけではなく、学び直し(リカレント教育)のための社会人の方も多くいます。社会人で掘削業界にチャレンジする方々をサポートします。
また、専門学校を開設した北海道白糠町とも良好な関係を築けており、町の活気にもつながる事業としてご理解いただくとともに、深く連携が図れております。
掘削専門学校は何を教える学校なのか?
掘削(くっさく:土砂や岩盤を掘ることを意)の手法はスコップを用いて人力で掘削することから、大型の機械を用いて地下資源を開発する掘削まで幅広くあります。
この専門学校では、大型の機械を操作して坑井(こうせい:地面に掘った穴の意味)を掘削する技術を教えます。
修業年数は1年間です。卒業後は日本全国の掘削に関連する企業への就職を見込んでいます。掘削関連業界は仕事が多く安定していますが、技術者不足であるため多くの求人があります。学び直しをすることにより転職に有利です。
掘削技術の詳細はこちらをご覧ください。